知覚の中に封じ込める

 ぼくの肉体の中に新たなイメージを、

------幾つものイメージを、根づかせようと試みるのに、

十分なだけの意志を行使する。

.

 さもないと、異常な速さで消滅し、

新たな再構築を図らねばならないという強迫観念の中で、

.

精神的疲弊と戦い勝利しなければ、

ぼくが求めるイメージを構築することなど不可能だ。

.

 ぼくは死力を尽くし、

あらゆる種類のイメージを知覚の中に封じ込める。

.

 そして、

.

それらのイメージは、肉体を離れる瞬間を待つ。

.

 なお、

色鉛筆の尖端は限り無く走り続けなければならないという宿命を背負い、

自らの立場を決定するに十分な速さを、維持し続ける。

.

 ――そして、新たに誕生したもの?!

.

 ------それが、ぼく独自の世界観の一端だ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Drawing section2

 憂慮すべき事態だ!

 ――ドローイングが消滅する!

その速度は、光の速さを遙かに超え? ている!

.

 ------全速力で通過する、

ぼくの動揺と不安------そして、永遠に忘れ去るもの。

.

 ――ぼくが理解したのは、翌日になってからのこと。

残像は、その対象を捉えていない事実と幻影、の果てにあるもの------

思考の沈殿物のような現実だけだ!

.

 イメージが形成されるや否や、

全速力でぼくの肉体から離れていく。

.

 そして、消滅!

.

 ――ここで問題なのは、消滅したのがぼくだと言うことだ!

.

 ------まさに中心から外れた瞬間でもある!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔法の装置によって・・・

 類推的相似性――

.

 「------を思わせる。------に似ている。」

 という、

不思議な魔法の装置によって、

離れた二つの表現が、

.

相応しい現実の奇妙な関係と、

重要な役割を果たすことで、

.

滑稽なイメージを深く結びつけているように思える、

と言って、

剥き出しの陳腐な滑稽さとは明らかに違う!

.

 ―――――――――――精神を安定させるための装置(ことば)?!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蝙蝠傘は蠱惑な杖だ!

 ベッドの上に置かれた蝙蝠傘は、

.

妖艶な娼婦のように、

男を誘う。

.

 その婀娜っぽさに、

淫靡な薫りを感じない男はいない。

.

 蝙蝠傘は、

男根の流儀に依って生まれた、

.

――――――――――――――― 蠱惑(こわく)な杖だ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ペンは時速300km・・・構築せよ!

 構築せよ!

.

 ぼくが持つある種の観念は、ぼくが見、

ぼくが所有するありふれた観念、

それによって構築を続けさせることなどない、

ありふれた観念ではない。

.

 ここではまさに、

ぼくはその観念のために構築を続けさせるのであり、

それがたとえ異常であったとしても、

そのために観念が沈黙したとしても、

必ず構築されることは既に分っている。

.

 ぼくの観念は、

周囲から全てのものを取り除き、

一掃した白紙の上に、------建てられるということ!

.

 構築せよ!

.

 構築せよ!

.

 紙の上をペンは300km/hで走り、

区画された領域を瞬時に色鉛筆で彩る------驚異的速さで!

.

 ―――――――――――――To construct a model of an “I”

| | コメント (0) | トラックバック (0)

堪え切れぬ感情と・・・麻痺!

 突然、

雷の耳を劈く音に、

堪え切れぬ感情が湧き出す。

.

 何の予告もなく、

荒れ狂う風が並木の枝を激しく揺さぶるのに充分な荒々しさを保っている。

.

 枯葉が舞い、

折れた枝が容赦なく家の窓を叩く。

.

 間断なく続く、

この騒々しさに------いかに平静さを、

どのようにして保つか?

.

 ぼくはベッドに潜り込んだ方が、

いいのかも知れない。

.

 多分そうだ!

しかしぼくは、その行動を無視する。

.

 そして、ぼくの中で何かが麻痺していく。

.

 ぼくは今、

何一つ記憶にとどめない、堪え難い世界にいる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

兎と亀とスペースシャトル!

 兎と亀。

 兎が、どんなに速く走っても、

亀を追い越すことは出来ない。

.

 ・・・だから結末は、兎の敗北と決まっている。

.

 スペースシャトルが、どんなに遠く、

宇宙の遙か彼方まで飛んだとしても、・・・

.

 イマジネーションよりも遠くに行くことは出来ない。

          *

 「鬼ごっこの鬼にはなぜ、角がないの?」

 と、子どもがお母さんの顔を見ながら訊くと、

.

 「・・・鬼はイメージなの! だから、頭の中にしかいないのよ」

 と、母親は子どもに眼もくれず、眉根を吊り上げて応えた。

.

 ・・・・・・それは余りにも危険だ!

 ――お母さんの髪に隠れている、突起は何?

          *

 猫は、

.

呼ぶと外っぽを向き、

呼ばないと擦り寄って、

冷たくしていると、機嫌を取りに遣って来る。

.

 こっちが執拗に追い回すと、逃げてしまう。

.

 ・・・・・・不思議なくらい女に似ている!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

心地好い疲労とともに

 そこに奇妙なものがある、内部に謎を秘めて------

ぼくは考えた、ぼくは考えた、それらの謎を、

速度を、変化を、そして強度を------

.

 ぼくの中で回転するもの、ある軌道を回るもの、

言語、記号、そして意味を------それらのメカニズムを、

ぼくは考えたところだ。

.

 ------------

.

 描きたいと思った。

.

 ぼくに欠けているものを、ぼくの注意がぼくの中を彷徨う、

ぼくが危惧している間もずっと、描きたいと思った、

仮令、

それが興味の乏しいものであっても、

欲求を満たすものでないものだとしても------

.

 ぼくは、描きたいと思った。

.

 ------------

.

 心地好い疲労とともに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

モンスターパニックとユニットバス

 忘れ難いある夜に------。

.

 ホテルの空調機に潜むモンスターの微細な咆哮の下で、

ぼくは個性を失い、

.

予期していたよりもずっと濃縮された聴覚だけを維持し、

素早く急激な適応を強いる遣り方で、

無意識のうちに用心した結果、

.

何処に身体を置くべきか知るために、

広く間隔を空け、離れたまま耳を澄ます。

.

 ――それはぼくの想像力を著しく強化させた。

.

 しかし、それでは不十分だった。

 そして、改めてポジションを確かめる――極めて滑稽なポジションだ!

.

 ぼくは正常に思考しているにも拘わらず、

子供じみた------逃げ場(エリア)を考えている。

.

 ぼくはいつも、それが意図的なような気がしていた。

 何れにせよ、ぼくにとって重要なことだ!

.

 ぼくはユニットバスの闇の中に身を潜め、屏息し、

じっと扉の外に耳を欹てる。

.

 モンスターは相変わらず咆哮し続けている、

不気味なほど冷静に、------ぼくはその夜一睡も出来なかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

恋の迷宮パラレルワールド!

 恋をするのも、失恋するのも、いまの社会においては、

携帯電話に頼るしかない。
 
            *

 恋のはじまりは、残酷なものだ!

しあわせに見える瞬間も、実は、失恋のはじまりだとすれば、

遣る瀬ないものでしかない。

          *
 
 もっぱら恋を語る時は、既に失った時だ!

          *

 恋には、淫らな官能的な何かを連想させる、

ある種のパラレルワールドと言ってさえ、いいものがある。

          *

 「恋には、マナーが必要ですよ!」と、女神は言う。

          *

 恋は迷路のようなもの、入口はあっても、出口がない。

 ------------------全体を把握することなど、無理だ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«歪曲の巨大な圧力によって